
カバー画像:AIによるコンセプトイメージ
執筆・編集:ALIH. STUDIO | 公開・情報確認:2026年9月12日
費用を比較するときは、月額だけでなく「何を維持し、どこまで対応してもらえるか」をそろえて見ることが大切です。この記事では相場の金額を一律に示さず、見積もりを読むための整理方法を紹介します。
継続費用を3つに分けてみる
1. 公開を続けるための利用料
ドメイン、サーバー、Webflowなどの公開プラン、有料テーマや外部サービスの継続利用料が該当します。毎月ではなく年単位で請求されるものや、利用量で変わるものもあります。
制作会社への支払いに含まれているのか、自社で直接契約するのかを確認しましょう。請求が別になっていても、サイト全体の維持費として合算して考えます。
2. 動作を維持するための作業
ソフトウェア更新、バックアップ、表示や送信の確認、障害の調査・復旧などです。ただし、「保守」と書かれていても、すべてが含まれるとは限りません。
WordPress公式は、更新前のバックアップを案内しています。更新ボタンを押す作業だけでなく、変更後の確認や問題が起きた場合の戻し方も、担当を決めたい部分です。参考:WordPressの更新手順
3. 情報の更新や改善にかかる作業
文章・画像の差し替え、記事入稿、ページ追加、導線の改善、アクセス状況の確認などです。システムの維持とは別の業務として見積もられることもあります。
「毎月更新できます」という案内なら、更新の回数だけでなく、文字数・画像点数・作業時間・対象ページを確認すると、依頼できる量をイメージしやすくなります。
制作方法によって、確認する範囲は変わる
WordPressの場合
自社でサーバーを契約してWordPressを使う構成では、本体・テーマ・プラグイン・サーバー環境などの管理を、誰が担当するか確認します。管理を代行するホスティングでも、対象となる作業は契約次第です。
WordPressのバックアップは、データベースとファイルの両方を考えます。どこまで保存されているか、保存先や復元方法を確認しておくと、必要な情報がそろっているかを判断できます。参考:WordPress公式のバックアップ解説
Webflowの場合
Webflowでホスティングする場合、配信基盤やSSL証明書の提供などはサービス側が担います。一方、原稿の更新、独自コードや外部連携の確認、ドメイン契約の管理などは、別途担当者を決める必要があります。参考:Webflowのホスティング概要
サイトのバックアップ機能もありますが、復元できる範囲や条件を把握して使うことが大切です。「バックアップがある」と「任意の時点へ問題なく戻せる」は同じ意味ではありません。参考:Webflowのバックアップと復元
HTMLなどで制作した静的サイトの場合
WordPressを設置しない構成なら、WordPress本体の更新作業は発生しません。それでも、ファイルの保管、サーバー・ドメイン契約、外部フォームや埋め込みサービスの確認は残ります。
ブラウザ側で動くJavaScriptや外部サービスを追加している場合は、その変更の影響も受けます。「静的サイトだから永久に管理不要」とは考えず、実際の構成から必要な作業を洗い出しましょう。
保守の見積もりで確認したい項目
- 作業の対象:本体、テーマ、プラグイン、独自コード、外部サービスのどこまでか。
- 確認の頻度:定期確認か、連絡を受けてからの対応か。
- バックアップ:何を、いつ、どこへ保存し、どこまで復元するか。
- 障害対応:調査・復旧・外部事業者との連絡は含まれるか。
- 対応時間:連絡を受け付ける時間と、着手する目安はどうなっているか。
- 通常の更新:文章・画像の差し替えは何件、何時間まで含まれるか。
- 追加料金:上限を超えたときや、大きな改修が必要なときの見積もり方法。
- 引き継ぎ:契約終了時に渡されるデータ、管理権限、手順書は何か。
とくに、連絡を受け付けること、調査を始めること、復旧を完了することは別です。「24時間対応」などの表現も、どの段階を意味するのか確認しましょう。
比較は「同じ依頼をしたらどうなるか」で行う
例えば、次の3つを各社へ質問すると、対応範囲の違いが見えます。
- 営業時間の文章と写真1枚を変更したい。
- ソフトウェア更新後にフォームが送信できなくなった。
- 新しいサービスを紹介するページを1枚追加したい。
いずれも架空の依頼例です。それぞれについて、基本料金内か、追加見積もりか、対応対象外かを確認します。単に安い契約を探すよりも、自社が必要とする作業に合っているかを判断できます。
自社で行う部分と、任せる部分を決める
お知らせの投稿や簡単な文章の更新を自社で行い、システムの変更や復旧を外部へ任せる方法もあります。判断するときは、操作できる人がいるかだけでなく、不在時の担当や困った場合の連絡先も考えます。
契約内容を縮小する前に、今の契約に何が含まれているかを整理してください。外注費が下がっても、自社の作業時間や別サービスの費用が増える場合があります。
契約前に、範囲を文章で残す
保守費用の納得感は、月額の数字だけでなく、対象・上限・対応時間・引き継ぎ方法が見えているかで変わります。「何かあれば対応」ではなく、具体的な依頼例で認識を合わせておきましょう。
制作方法から見直したい場合は、WordPress・HTML直書き・Webflowの違いへ。新しく依頼する前の確認事項は、制作の準備ガイドでも紹介しています。
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