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採用サイトの社員インタビューで伝えたいことと質問例

社員インタビューで伝えたいのは、会社を褒める言葉の数ではありません。「どんな仕事を、誰と、どのように進めるのか」を、読者が具体的に想像できる情報です。

対話と取材を表す吹き出しとマイクの立体イラスト(AI生成)

カバー画像:AIによるコンセプトイメージ

執筆・編集:ALIH. STUDIO | 公開・情報確認:2026年9月12日

この記事では、採用広報として社員の話を紹介する際の、企画・質問・編集・確認の進め方をまとめます。採用面接で候補者を評価するための質問集ではなく、在籍する社員への取材を想定しています。

最初に、誰の疑問に答える記事かを決める

新卒の読者には、仕事の流れや入社後に学ぶことが参考になります。経験者の読者なら、担当範囲、意思決定の進め方、他部署との連携などを知りたい場合があります。同じ職種でも、読者によって必要な説明は変わります。

「若手社員を紹介する」よりも、「入社して最初の仕事が分からない人へ、立ち上がりの過程を伝える」と置くと、取材相手と質問を選びやすくなります。

社員インタビューの公開ガイドでも、対象者に合わせた質問や、具体的な業務の紹介が重視されています。質問を大量に並べる前に、読者が知りたいことを絞りましょう。参考:Wantedlyの社員インタビュー質問ガイド

取材前にそろえておくこと

  • 記事の読者と、読後に理解してほしいこと
  • 取材する人の職種・担当業務と、現在の役割
  • 掲載先、名前・肩書・写真の出し方、公開までの確認手順
  • 録音・撮影の目的と、資料の管理方法
  • 社外に出せない案件名、数値、顧客情報などの範囲

取材相手には、話したくない内容は無理に答えなくてよいことも伝えます。家族、健康、私生活など、仕事の紹介に関係のない情報まで聞き出す必要はありません。

録音や撮影は事前に説明し、了承を得てから行う運用にしましょう。社員の写真や発言を使う範囲も、公開後の二次利用を含めて確認しておくと、認識を合わせやすくなります。

仕事の実像を聞く、12の質問例

以下はALIH. STUDIOが整理した一般的な質問例です。すべてを聞くための台本ではなく、記事の目的に合わせて選ぶ材料として使ってください。

役割と仕事の進め方

  1. 現在の担当を、初めてこの職種を知る人へ説明するとしたら?
  2. 最近の仕事をひとつ挙げると、どこからどこまでを担当しましたか?
  3. その仕事では、誰と、どのタイミングで相談しましたか?
  4. 普段の日と忙しい時期では、1日の進め方はどう違いますか?

「裁量がある」と答えた場合は、「自分で決められることと、確認が必要なことをそれぞれ教えてください」と掘り下げます。抽象的な魅力を、具体的な行動や判断に置き換える聞き方です。

入社前後と学び

  1. 入社前に想像していた仕事と、実際に違った点はありましたか?
  2. 最初につまずいたことは何で、どう解決していきましたか?
  3. 分からないときに頼れる人や、使っている仕組みはありますか?
  4. 最近できるようになったことを、具体的な場面で教えてください。

良かった点だけでなく、慣れるまでに必要だった学習や工夫も聞くと、入社後の姿を考える材料になります。個人の経験を「全社員が同じ支援を受けられる」という制度の説明へ広げないことも大切です。

やりがいと、これから

  1. 手応えを感じたのは、どんな場面でしたか?
  2. この仕事で難しいと感じることと、続けている工夫は何ですか?
  3. 次に挑戦したい仕事や、身につけたい力はありますか?
  4. 入社を検討する人へ、先に知っておいてほしいことはありますか?

「楽しいですか?」のように一言で終わる質問よりも、出来事を振り返ってもらうと、本人の言葉が出てきやすくなります。沈黙をすぐ別の質問で埋めず、考える時間も残します。

記事は「紹介したい順」より「知りたい順」に並べる

構成例として、次のような順序が考えられます。

  1. 現在の仕事と役割:この記事で誰の何が分かるのか。
  2. 入社の背景:何を期待し、どう判断したのか。
  3. 実際の仕事:具体的な担当、協働、難しさ。
  4. 学びと支援:どのように仕事へ慣れていったのか。
  5. これからと読者への言葉:今後の関心と伝えたいこと。

質問と回答をすべてそのまま並べる必要はありません。ただし、話の順序を整理しても、本人が述べていない結論を足したり、意味が変わるようにつなげたりしないようにします。

制度・待遇・勤務条件は、取材相手の記憶だけで確定せず、現在の正式な情報と照合します。発言が個人の感想なのか、会社としての説明なのかを分けると、誤解を減らせます。

公開前に見るべきポイント

  • 名前、職種、役職、部署名は確認できているか。
  • 発言の意図が編集によって変わっていないか。
  • 会社の制度と、個人の体験が混ざっていないか。
  • 写真に顧客資料、画面、第三者の顔などが写り込んでいないか。
  • 公開してよい数値・案件名・エピソードか。
  • 本人と、必要な社内関係者が確認したか。

写真や文章を掲載するときは、他人の肖像・著作物が含まれていないかも確認します。参考:文化庁の確認ポイント

写真は、本文の仕事や場面を補足するものを選びます。実際の社員紹介に架空の人物写真や架空の発言を混ぜず、イメージ画像を使う場合は、そのことが分かる表記にします。

公開後も情報の鮮度を確認する

部署異動や制度変更があると、記事の内容が現在とずれることがあります。取材時点を表示し、更新の担当と確認するタイミングを決めておきましょう。

社員インタビューだけで応募が増えると断定はできません。記事が読まれたか、仕事内容のページや募集要項へ進めたか、候補者からどんな質問が出たかなど、記事の目的に合った観点で見直します。

採用サイト全体の中で考える

インタビューを読んだ後に、職種の説明や募集情報へ迷わず進めることも大切です。記事だけを増やす前に、採用サイト全体で足りない情報と導線を確認してみてください。

サイトづくりから整理する場合は、制作を依頼する流れと準備も参考にできます。

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